健診で【甲状腺の異常】を指摘されたら
健康診断で「甲状腺の異常」と指摘されたら?
甲状腺ホルモンの異常は女性に多く認められます。
自覚症状があったとしても軽かったり、よくある症状として見逃されることも少なくありません。
甲状腺の病気には、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、甲状腺腫瘍など、専門的な治療が必要な場合も少なくありません。
他にも、バセドウ病、橋本病という名前をきいたことはありませんか。
健康診断で「甲状腺の異常」と指摘されたら、一度医療機関で検査を行い、診断してもらうことをお勧めします。
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甲状腺専門医にてご予約いただけます。
そもそも甲状腺とは?甲状腺ホルモンって何?
甲状腺は気管の前部「のどぼとけ」付近に位置する「蝶々」のような形の非常に小さな器官です。
しかし、この小さな器官のもつ働きはきわめて重要で、人の日常生活における活動力の源であるといっても言い過ぎではありません。
甲状腺のホルモンは、じつは脳の中にある下垂体という臓器から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)によって産生量が調節されています。
TSHと甲状腺ホルモンは互いに一定の濃度範囲に収まるように制御されています。
甲状腺機能が亢進しているのか、低下しているのか、正常な状態なのかは血液検査の値から判断します。
健康診断で指摘されることが多いのは、首の腫れです。
甲状腺機能が必要以上に活性化するバセドウ病や、慢性的炎症により結果的に機能低下に陥る橋本病などの可能性があります。
バセドウ病や橋本病は自己免疫疾患と言われています。
自己免疫疾患とは自分の臓器にも関わらず自分で自分を攻撃するような攻撃物質を作ってしまうために発症する疾患のことです。
原因はよくわかっていませんが、妊娠を契機に発症する場合があります。
甲状腺ホルモンの分泌異常によって起こる症状と甲状腺疾患・甲状腺腫瘍とは?甲状腺の腫れがある時は?
甲状腺ホルモン異常には、分泌が亢進している甲状腺機能亢進症と分泌が低下している甲状腺機能低下症があります。
甲状腺機能亢進症の代表的なものとしてバセドウ病、甲状腺機能低下症の代表的なものとして橋本病があります。
甲状腺ホルモンは新陳代謝を促進するホルモンです。
ですから甲状腺機能が亢進すると、安静にしていてもジョギングをしているような状態となるため、脈が速くなって動悸がしたり、暑がりになって発汗量が増えたりします。
また、沢山食べても体重が減ってしまいます。月経周期にも影響があり、月経周期が長くなることで過小月経になります。また、イライラしたりすこともあります。
甲状腺機能が低下すると、新陳代謝が悪くなり、寒がりになったり、便秘がひどくなったり、顔やからだがむくんだりします。
さらに肌が乾燥したり、髪の毛が抜けやすくなったり、体重増加をきたすこともあります。
また月経がなくなったりします。
病気とは思えない症状もあるので、いつもと違うとか、おかしいなと思ったら、相談してみることをお勧めします。
甲状腺腫瘍とはしこりができている状態です。顕微鏡でみると異常な細胞が無秩序に増殖し続けている状態のことを言います。
腫瘍にも悪性と良性があります。
悪性腫瘍は甲状腺がんやリンパ腫などがあり治療が必要です。
しかし甲状腺のしこりのうち、悪性腫瘍の割合は約10%くらいといわれています。
良性の甲状腺腫瘍は、となりあう臓器への影響が少なく転移して広がる心配がないため、治療の必要がないことがほとんどです。
ただしサイズが大きい場合や悪性の可能性が疑われる場合などは手術を勧められることもあります。
良性のしこりは、濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)と呼ばれるものが多いといわれています。
ほかにも、ほぼ正常な細胞が刺激により部分的に数が多くなることで生じる「腺種様甲状腺腫」、水分がたまってできる「のう胞」の2種類が代表的です。
ほとんどの場合治療を必要としません。
甲状腺機能の異常が疑われた際の精密検査
甲状腺機能の異常が疑われた際に病院を受診すると、甲状腺ホルモンの亢進もしくは低下による症状がないかどうか伺います。
次に血液検査を行い甲状腺ホルモンの異常があるかどうか診断します。
亢進症、低下症それぞれに関連する自己抗体を検査していきます。
そして甲状腺のエコー検査を行い、ガンがないかどうかもチェックしています。
甲状腺機能の異常を指摘されたら、念のため精密検査を受けましょう
検査の結果、甲状腺機能異常が見つかれば、甲状腺の状態にあった内服薬を服用することになります。
超音波検査で腫瘍が見つかれば良性か悪性かを判断するため、組織の一部を採取する必要がある時にはより大きな病院に紹介させて頂くこともできます。
甲状腺機能の異常を指摘されたら、適切な診断と治療のためにも、精密検査を受けることをお勧めします。
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