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健診で【心拡大疑い(レントゲン異常)】を指摘されたら

健康診断で「心拡大疑い(レントゲン異常)」と指摘されたら?

健康診断では胸のレントゲン写真を撮ることがあります。
心拡大疑いと指摘されたことはありませんか?
レントゲンでは肺に異常があるかだけではなく、心臓に異常がないかどうかもわかります。
心臓が陰影として映し出されているからです。

心拡大疑いと言われたら、たとえ自覚症状がなく日常生活に支障がなくても、心臓の病気が隠れているかもしれません。
一度医療機関で検査を行い、診断してもらうことをお勧めします。

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なぜ、心臓は大きくなるの?心拡大が起こる理由とは?

なぜ、心臓が大きくなってしまうのでしょうか?
心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。
心臓に何らかの容量増加や圧力増加の負荷がかかると、心臓のサイズが大きくなったり心臓の筋肉が肥大したりしてその負担を補おうとするのです。
心臓が拡大するか肥大するかは、心臓疾患や負荷の原因によって異なります。

心拡大と心肥大の違いは?

では、心拡大と心肥大の違いは何でしょうか?
心拡大と心肥大という言葉はよく混同されて使われているのですが、実は意味が大分違います。

心拡大というのは、心臓内側の大きさが大きいことをいいます。膨らんだ風船をイメージしてください。
心臓は4つの部屋があります。左に2つ、右に2つ部屋があり、上の部屋を心房、下の部屋を心室といいます。
どこかの部屋が大きくなると、レントゲン写真で心臓が通常より大きくみえてきます。
正面から撮った胸部レントゲンで胸郭と心臓の幅を比較し、これを"心胸郭比"といいますが、50%以上、つまり心臓が胸の大きさの半分以上だと「心拡大」といわれるのです 。
ただ心臓の位置や深呼吸が不十分で間違って大きくみえてしまうことがあり、本当に心臓の内径が大きいかどうかは、最終的には心臓超音波検査をして確認が必要です

一方、心肥大とは、心臓の筋肉の壁が肥厚し、分厚くなっている状態をいいます。ぶ厚いステーキのイメージです。
肥大は4つの部屋のどこでも起こりえますが、多くが左心室(左室肥大)、次いで右心室 (右室肥大)に生じ、心房の頻度は少ないです。
たとえば、左室肥大になると心臓の収縮力が強まり、心臓からの起電力が大きくなるため、心電図で特有の変化がおこります。健診では、心電図基準に従い判定しています。
このように心拡大は容量負荷で心肥大は圧負荷によって、引き起こされる心臓の状態です。いずれの状態にせよ、心臓に何らかの負荷がかかっていると考えられるので、ちゃんと調べる必要があることがわかると思います。

次に、心拡大、心肥大をおこす病気にはどんなものがあるのでしょうか。
まずは心拡大をきたす疾患からみていきます。

心臓の弁の役割は、全身に運ばれる血液を一方向に流すようにすることです。
心臓には4つの弁があります。
たとえば、そのうちの一つ大動脈弁の閉まりが悪くなると、大動脈弁閉鎖不全症を来します。
心臓から大動脈に送り出した血液が心臓に戻ってきてしまうので、心臓は通常以上の血液量を全身に送り出す必要があります。
心臓は大動脈狭窄など血行力学的に負荷が加わることで、代償的に肥大して自分自身のポンプ機能を維持しようとします。
やがて心筋が心臓に溜まった血液を十分に送り出せなくなってくると、今度は溜まった血液によって心筋が持続的に引っ張られます(容量負荷)。
血液量の増加に対して心拡大で代償できている時期は、自覚症状はありません。
この時期にレントゲンを撮れば心拡大を指摘されることになります。
しかし、心拡大で心臓が代償できなくなると、息切れを自覚するようになります。
このように代償が破綻してしまった状態を心不全と呼んでいます。
心不全が進行した状態では心臓の機能は著しく低下し、日常生活の維持は困難になるだけでなく、生命の危険さえあります。

次に心肥大を来たす疾患をみていきます。
高血圧症は心肥大を引き起こす疾病の一つです。
高血圧などの血行力学的負荷が心臓に加わり続けると、やがて心筋の壁が徐々に厚くなり、筋肉が線維に置き換わることにより心臓は硬化し、左心室の拡張機能障害を引き起こします。
血圧の上昇に対して、心臓が肥大することで代償できている時期は、自覚症状はありません。
しかし、高血圧を放置してしまうと、心筋が肥大するだけでなく繊維化を引き起こします。
その結果、心臓が硬くなってしまい、心肥大で心臓が肩代わりできなくなると、息切れを自覚するようになります。
このように肩代わりができなくなった状態を心不全と呼んでいます。

心拡大疑い(レントゲン異常)の精密検査

心拡大疑い(レントゲン異常)で受診した際には、まずは心拡大を引き起こす疾患があるのか、心拡大を悪化させる要因があるのか、お話を聞かせていただきます。
次に、心不全の状態になっていないかどうか診察をします。
さらに、心臓に異常がないかどうか調べるため心電図を行います。
心臓には4つの部屋(左心房、左心室、右心房、右心室)があり、どこの部屋が大きいのか、その部屋が大きくなるような心疾患はないのか、原因を調べて診断をつけるために心臓超音波検査(心エコー)を行います。

心拡大疑い(レントゲン異常)を指摘されたら、念のため精密検査を受けましょう

レントゲンで心拡大を指摘されたら、念のため検査を受けましょう。
息切れなどの自覚症状がなくても、心臓に重大な病気が隠れている可能性があるからです。
クリニックを受診して相談してみてください。
精密検査の結果、特に心臓の病気が見つからなければ、安心して日常生活を送れます。
すこしでもリスクが高い場合には早めに大きな病院に紹介して少しでも心臓の負担を食い止めることが重要になってきます。

心臓は替えの効かない人間のエンジンです。
ちょっとでも不自然な感じをうけたら、確認をおこたらないことが長持ちさせる秘訣です。

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